プロップファーム挑戦日記⓪

 はじめまして。みこしばと申します。

 現在は兼業トレーダーとして日々チャートをにらみつけている私ですが、来年度から専業トレーダーに転向したいと考えており、腕試しでプロップファームに挑戦してみることにしました。

これを機にプロップファームとその厳しさ、美味しさを皆さんに知っていただこうということで、チャレンジの様子をこのブログ内に日記形式で記していこうと思います。

そもそも、プロップファームとはなんぞや?という方もいらっしゃると思いますので、私のプロップファームに対する見解をまとめさせていただきました。ぜひご覧ください。

① プロップファームとは? 稼げる? 怪しい?

 プロップファームとは、自社の資金を使ってトレーダーに運用を任せ、その利益の一部を報酬としてトレーダーに還元してくれる会社のことです。

 簡単に言うと、「トレード資金を提供してくれる会社」です。他人のお金でトレードさせてもらえると考えるととんでもなくありがたいですね。

 もちろんタダで資金をくれるわけではありませんし、細かい注意点などもありますが、トレードには自信があるけど原資がない!という人にはもってこいのシステムになります。

 美味しい話には裏がある。。。と怪しむ気持ちもわかりますが、詐欺などの類ではないと思いますのでご安心ください!

② プロップファームのチャレンジに向いている人はどんな人?

 プロップファームは手元のお金が少ない状態でも、会社に提供してもらった多額の資金を運用できることが魅力です。したがって、トレードで利益を出せているものの、原資が少額なのでなかなか大きな利益が得られていない人がプロップファームに向いている人になります。

 他には、私のように専業への転向を考えているものの、原資が心許ない。。。という方も参入しやすいですね。また、別に収入があるものの、運用資金に回して動かせなくなるのは困る!という方も、テスト代だけで完結するプロップファームに適した方ですね。

 この後に説明しますが、トレード初心者や月次で利益を出したことが無い方などは、プロップファームに挑戦する段階ではない思います。美味しさにつられてプロップファームに手を出すと結局は資金を失ってしまいますので、お互いに気を付けましょう。

③ プロップファームのメリット(リワード)は?

 多額の資金を運用させてもらえるという点だけを見ればとても魅力的なプロップファームですが、もう少し細かい仕組みを見ていきましょう。

 まず、資金提供を受けるためにはテストを受ける必要があります。会社によって資金提供に至るまでのテスト内容は異なりますが、今回私がチャレンジしようとしているfintokeiのチャレンジプランでは「第1段階として8 %の利益を出すこと」、その後、第2段階として「5 %の利益を出すこと」がテスト内容になります。

 そして、こちら、テスト代がかかります。提供される資金に応じてテスト代が異なり、当然大きい資金提供を受けたければテスト代も高くなっていきます。今回私がチャレンジするプランでは1000万円の資金提供を受けるためのテスト代が約7万円になります。(細かい代金などは各プロップファームのサイトからお調べください)

 テストに合格すれば晴れてプロトレーダーとして資金提供を受けることができ、テスト代も返ってきます。また、合格できず失格すればテスト代は返ってこないということになりますが、逆に言うと、1回のチャレンジで取るリスクはテスト代、得られるリワードは資金提供により得られる利益ということで、テストに合格するだけのトレード技術があればかなり美味しいチャレンジになります。

④ プロップファームのデメリット(リスク)は?

 ただこのテスト、なかなか受かりません笑

 そんなにうまい話ばかりではないということですね。具体的にはテストの合格率はチャレンジャーの10 %と言われています。しかもこの10 %は複数回チャレンジしたトレーダーも含んでの数字になりますので、1発合格となるともっと確率が下がりそうです。そして、その後報酬を受け取れるようになったトレーダーのうち、継続的に報酬を得られているのは1 %程度まで減ってしまうそうです。いかに継続的に安定した利益を残すのが難しいかがわかりますね。簡単に言うと、上位1%のトレード技術があって初めてプロップファームで報酬を得られるということです。

 つまり、7万円のテスト代は1000万円の資金を動かすコストとしては破格の安さに見えますが、実際には何度もテストで失格しチャレンジし直すとドンドン手元のお金を失うことになります。プロップファームの合格率を1%とすると、(単純に考えて)99回失敗して100回目のチャレンジで合格しますから、合格するまでに700万円近くテスト代を支払うことになりますよね。

 しかも合格したとしても、継続的に収益を得るのはもっと難しいことも考えると、コスパのいいチャレンジに変わりありませんが、安易な気持ちで挑むものでもないと思います。

 そして、これはデメリットというほどでもないと思いますが、プロトレーダーになった後に提供された資金で運用し出した利益は一部を、会社が持っていきます。資金提供してもらう立場なので、これはある意味当たり前ですよね。多くの場合は運用で出した利益の80 %がトレーダーに還元されます。それでも十分な額ですね。1000万円のプランに合格すれば、月10 %で運用すれば月80万円の収益です。リワードとしてはとても美味しい。

⑤ どこのプロップファームがいいの?

 プロップファームは各会社で微妙にルールや料金体系が異なり、どこのテストを受けるのか悩む方もいらっしゃると思います。正直、受ける理由・目的によって変わるので、簡単にどこがいいと言えないのですが、比較するポイントとしては

テスト代に対する資金提供額のコスパ

テストの難易度(失格条件)

テスト合格後の利益還元率

テスト合格後の待遇(スケーリングや還元率UPなど)

を見ると良いと思います。特に初めてのプロップファーム挑戦になる方は、コスパとテストの難易度を重視するのが良いと思います。

 先ほども述べましたが、まず合格すること自体が高いハードルになっています。ですので、合格して報酬を受け取れる実力があると判ってから、メリットの大きいプランでチャレンジするのが良いと思います。いきなり多額の利益を得ようと欲張ると痛い目にみるのが相場の常です。

⑥ 合格率を上げる方法(具体的な注意点)

 プロップファームのチャレンジをするにあたって最も重要なのがトレード技術と資金管理です。資金管理などの具体的な考え方は今後記事にしていこうと思いますが、自分の資金で運用するときと異なり、プロップファームでは「ルール」があることに気を付けましょう。

 具体的には「1日の許容損失額が設定されている」・「トータル損失が〇%」という失格条件もあるのが注意点です。

 1日の許容損失についてですが、こちらのルールに引っかかって失格になってしまうトレーダーが大変多いそうです。今回私が挑戦するプランでは1日で5 %以内の損失に抑える必要があります。1000万円のプランなので、1日に50万円程度までの損失はOKということですね。このルールに対応するために重要なことが

 ① 1回当たりのリスクを小さくする

 ② ちゃんと逆指値注文(損切り)を入れておく

です。この「損失」、含み損を含めてです。一時的に大きな含み損を抱えても最終的に利益が出ればOKな自己資金での運用とはここが異なります

 まず①についてですが、自分の資金を運用する場合、強制的な失格がありませんので、高いリスクを取ってトレードすることも可能です。(もちろん勝率も伴っていないとダメですが)

 例えば、自己資金の運用では「「一世一代のチャンス!ここは絶対に上がる!!!」というエントリーポイントで、大きくリスクを取って買いを入れる⇒大きな利益をとる」というリスクを取った低勝率、高リスクリワードの戦略が成り立つわけです。しかし、プロップファームではそれが許されません。1回でも損失が許容損失を超えた場合は即失格になりますので、取れるリスクが限定されています。ですので、スイングトレードで低勝率、高リスクリワードの戦略を取られている方はトレードスタイルを変えないとルールに引っかかってしまうことが考えられます。

 そして、②。損切りをいれないと急激な値動きで一気に許容損失を超えてしまいます。チャートを常に監視できれば、許容損失に達する前に手動で損切りすることもできるかもしれませんが、急激な値動きの中、思った価格で約定するかもわかりませんし、手動だと損切りズラしてしまうなんてこと皆さん1度はやってしまったことがあるのではないでしょうか。プロップファームではそれで1発退場になってしまうので、しっかりと損切を入れることが重要(プロップファームじゃなくても)になります。

 また、連敗(ドローダウン)中の対応も変わってきます。過去検証などで、ドローダウンしてもトレードを続ければ最終的に利益が残ることが分かっている手法であっても、1日の損失額が失格ギリギリラインにまでなってしまうと、期待値通りにエントリーすることができなくなってしまいます。次の1回で負けたら失格になってしまいますからね。

 トータル損失についても同様です。10 %まで損失を出していいとありますが、9 %損失を出した時点でほぼ失格になります。例えば、1000万円を運用している場合、口座残高が900万円になるまでは大丈夫と思うかもしれませんが、900万円になってしまうと、次のトレードは含み損すら許されないということになります。ですので、実質的な失格ラインはもう少し高い所にあると意識しておきましょう。

 これらの資金管理を考えた上でロット数などを計算してトレードを行うことが大事ですので、チャレンジ前に一度自分の手法がプロップファームにマッチしているか見直しましょう。

⑦ 最後に

 細かい部分は省略しましたが、プロップファームの魅力、厳しさが伝わっていれば幸いです。少額から大きな収益を得られる可能性があると同時に、誰でも受かるわけではないので、安易に挑むべきものではないと思いますが、人生を逆転したい!小額から早く稼ぎたい!という方はチャレンジを検討してみるのもアリだと思います。それでも不安だなぁという人は温かい目で僕のプロップファーム挑戦を見守って(1番重要)、その様子を参考に考えてみてください笑

 ではでは、次の記事でもよろしくお願いいたします。読んでいただきありがとうございました。

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